【白子】崩落防止工事が完了!「大坂の森」に遊びに行ってきました。

和光
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和光市白子の大坂は旧川越街道では多くの旅人が息を切らしながら登った坂だったそうですが、今となってはあまりの急な坂に人が登っているのはなかなか見ることはありません。

そんな、大坂の脇に武蔵野の自然を残す貴重な場所として「大坂の森」があります。

春にはカタクリやイチリンソウ、夏にはキツネノカミソリなどの貴重な野草が自生しており、自然観察に適しています。

切り立った崖になっているので、崩落防止のためのネットが張られています。完全に崖をコンクリートで埋めるのではなく、地層が目えるように工夫されています。

崖の武蔵野礫層のあたりから湧き水が滲み出ています。武蔵野台地の地層(関東ローム層など)を観察できる貴重な場所で、湧水も豊富です。

湧き水がせせらぎを作っています。

せせらぎの先には池があり、ホテイアオイが浮かび、鯉が泳いでいました。武蔵野の自然というか、民家の池みたいな感じですね。

かつてはこの池ももっと広く、濁った沼のような感じだったのですが、宅地化によって一部が残されている感じですね。

宅地化の前は、少し年季の入った民家の前に湧き水が組み上げられていて、小川があり、そこにはヤンマのヤゴがたくさんいたのですが、今は水の流れの痕跡すらなくなっています。

最近では白子周辺の崖線から滲み出る湧き水が宅地開発でどんどん失われていっています。

湧水には、季節を通しても水温や流量が比較的安定しており、サワガニや川蜷、ヤンマのヤゴなどが暮らしています。全てを残すのは難しいのかもしれませんが、次々となくなっていってしまうのを見ると、寂しい感じもしてしまいます。

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